軍人が大きな力を持っていた時代のこと ~終戦への固い決心~
先日までに書いたような、押し黙って忍んでいるだけの時代は、
終戦によって終わりを遂げます。
この時が・・・近代日本が死んで行った日でもあるのでしょう。
江戸の終わりから始まった、新しい息吹の国家としての一生が、
この日をもって終焉するのです。
しかし、その断末魔も、それなりの、けたたましい叫び声を
発せずにはいられなかったのです。
近衛師団の一部が反乱を起こします。
当時は鈴木貫太郎が総理の職にありました。
彼は2.26事件の際、陸軍の反乱軍に襲撃されて瀕死の
重傷を負います。
その将校が「おとどめを」と言って、彼を刺そうとするのを、
妻が「夫との最後のお別れもさせずに殺すのか」と言って、
その将校を突き飛ばしたと言われています。
その将校もはっとして、「失礼しました」と言って兵を
引き上げました。
何ともすごい迫力ではありませんか。
彼女は賊軍が立ち去ると、すぐに救急車を呼んで、
貫太郎を病院に運び、そのおかげで貫太郎は
九死に一生を得たというのです。
彼は総理を引き受ける際に、
「一度死んだ命だから、たとえ殺されてもいい」
と決心して総理になったのです。
それは、この内閣で終戦にするという固い決心が
あったからです。
特に昭和天皇から内示があって、鈴木貫太郎は
死を決意して総理を引き受けたのでした。
リトルアメリカ教育センター 中津校地図はこちら
https://twitter.com/LittleAmericaON 大分校地図はこちら
関連記事