頼ってくれるとうれしいのですが…
たしかにお母さんの気持ちも分からなくはないの
ですが、そして安全な道を子供に選んで欲しいという
母親の願いも理解はできますが・・・
…でも私も思い切って言ってみました。
「お母さん、お母さんの言っていることもよく理解でき
ます。
わざわざ難しい、困難な道を選ばなくてもいいでは
ないかという気持ちもよく理解できます。
でも、子供が傷ついては可愛そうだ、だから戦わ
なくていいというのは間違っています。
子供が闘ってうまくゆかなくても、そこから立ち直
ろうという時に、彼が得るものは何物にもかえることの
出来ない経験なのです。
それが彼を強くしていくのだと、考えることは出来
ませんか」
「子供が小さいころ、
そんな絶壁に近づいたら、崖から落ちるから、
こっちの安全な道を進むのよ・・・
と注意するのとはわけが違います。
危険なことをして大けがする本当の崖は確かに
避けなくてはなりません。
しかし、人生の崖は、転落してもあまり怪我はしない
場合もあります。
そんな中から立ち直っていく心を鍛えるのが、
お母さんの仕事ではありませんか?
人生には、これから何度も絶壁から叩き落とさ
れる経験が待っています…」
お母さんが子供に教えなくてはならないことは、
失敗してもそれから立ち直る方法を教えることなの
です。
ただ危ないから、近づいてはいけないと教えるの
では、その子を育てたことにはなりません。
一番はっきりしていることは、お母さんは子供より
長くは生きないということです。
だから、お母さんがいなくなった後でも、子供が
一人で生きていける方法を、子供に身に付けさせ
なくてはならないのです。
それにかかわらず、子供がお母さんに頼ってくれる
と『うれしい!』と、いつまでも子供の世話をしようと
している人も多いですね。
子供がひとり立ちをすることに、拍手を送るお母さん
でなくては、子供は決して成長して行きません。
そんな時、私は良くキタキツネの話をします。
ある時期になると、キタキツネの母親は、子供に餌を
与えなくなり、子供が近づいてくると猛烈な勢いでその
子供を追い返します。
子キツネは仕方なく自分で餌を探し、生きてゆくすべを
学び、いつか立派に独り立ちして行くと言います。
人間も自然の生き物として生きてゆくという真実を、
つい忘れがちですが、基本は同じだと思います。
お母さん方には、心を強くして、子供のために何が
大切かを考えて欲しい思っています。
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