復讐か正義か ~大学入試の問題より~

リトルアメリカ

2015年11月13日 12:12

 死刑廃止論者が主張する最大の論点は、

いったん死刑にしたら、後で、その人が無罪だと

わかっても、もう取り返しがつかないということ

です。


 たしかに、冤罪は必ず存在するはずです。

 やはり、人間のすることですから、絶対に

間違いはないとは言い切れないのは確かで

しょう。


 こういった点がある限り、死刑は廃止すべき

だというのです。


 最近、日本でも何度か冤罪の再審が行われ、

何人かの人々が無罪になりました。

 もし、死刑を執行していたら、本当の真実は

永遠に葬られていたことになります。

 こういったことがあるのにもかかわらず、

死刑存続の主張する根拠はなんなのか?


 これを生徒に質問しました。

 何人かの生徒が答えるのには、

「やはり、殺された人の気持ちや、家族の気持ちに
 なって見たら、死刑を肯定しないわけには
 いかない」

というのです。

 この気持ちもよく理解できますね。


 ハンムラビ法典にも、「目には目を」という言葉が

あります。

 犯罪者が行ったと同じ行為を、その復讐として、

その人に課するというある意味で、当然とも

いえる行為を是認したものですね。


 この著者は、社会全体として、復讐を認めるのは

いけないというのです。

 正義として人を殺すことなど認められないと

いうのです。

 この論点は私などの知識ではとても答えられない

問題です。

 でも、あなたたちは考えておかなければならない

問題です。

 大学入試の小論文のテーマとしても取り上げられ

そうな問題ですね。


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2015/11/11

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