人間は何のために働くのか ~理想郷よりも…正しさよりも…~
「人間が何で働くのか」…このことで私は高校時代、
ある人の発言にショックを受けたことがありました。
当時は、社会主義が最高のものだという思想が、
一般に膾炙(かいしゃ)されていましたし、学校でも、
新聞にも、本来一番正しいことは生産手段を共有化
するというマルクスの主張だと思い知らされて
いました。
これは理想郷であり、そのなかで人々の中に
貧富の差がなくなり、全員が平等の生活ができる
というのです。
若い私は、これ以上に正しい思想はない。
出来たら人間はこの思想を採用して、みんなで
幸福になれるのだと思っていました。
ところがある、まだ20代の人でしたが・・・その人が
「でも人間には欲望があるからね。そのような社会は
うまくいかないのだよ」
と言ったのです。
この言葉には私はものすごくショックを受けたのを
覚えています。
そして、今でも、どんな状況でその人がこのことを
言ったのかはっきり思い出せるのです。
人間の心に残る言葉というのは、聞いた瞬間から、
大きく心に影響して、その言葉が発言された瞬間を、
まるで昨日のように思い出せるものですね。
この人は、この後一流上場企業の社長になった人
です。
私の人生で、一流企業の社長になった人と
親しく付き合ったということなどは、そんなに多く
ありません。
この人が若い時分にこのような発言をしたというのも、
将来一流の人物になるという片鱗が表れていたので
しょうか?
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