親子の時間差②

リトルアメリカ

2016年01月26日 13:55

 以前にも、こんなことがありました。

 ある女生徒とその母親が、「受験する大学を決めたい」と

いうことで会いに来た時のことです。

 今現在の成績の状況から話を始めていると…、急に、

女生徒が「浪人してもいい」と言い出し始めました。

 母親はびっくりです。

「えっつ、そんなこと聞いてないわよ」

「一体、どうしたのよ。ついこの前まで、2人で話し合ってた
 じゃないの。あの話はどうなったのな?あれは全部嘘
 だったの?」

 母親としては、この娘が大学に合格したら、一緒に買い物

に行ったり・・・この何か月間、この娘のためにしてあげられる

ことをあれこれ考えながら、それなりに楽しい時間を過ごして

きたのです。


 それが突然の変化です。

 一体、何が起こったのか?見当もつかないのです。


 しかし・・・子供の方は勉強をしながら、毎日毎日、自分の

進む道を考えるのです。

 こんなに勉強する気になったのに、このまま妥協して、

たいして行きたくもない大学に行ってしまったら、今までの

勉強は何だったのか・・・浪人してでも、いい学校に行きたいと

思ったり・・・いやとてもいけないだろうから、ある程度で妥協

した方がいいのではないかと思ったり・・・やはり自分の望みを

達成するには、浪人してもいいのだと思い直したり・・・

行ったり来たりしながら、考え続けていて、母親との話はもう

遠い昔のことのようになってしまっているのです。

 だから、彼女にとっては、決して突然変わったわけではない

のです。

 十分考慮のあげくのことでもあるのです。


 しかし、そのことを母親に言い出す勇気がなく、悶々として

いたのですが・・・彼女としてはすっかり考えを変えてしまって

いたのですから、今更もとのところに戻って行くことができな

かったのでしょう。


 このように十分話し合ってると思っている2人でも、時間差が

生じることもあるのです。


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