絶対はありえない
高校1年生のリン君は1番でありたいといつも
思っているように感じられる態度です。
そのことは非常にいいことです。だから、
いつも最初から真剣に覚え始めます。
他の生徒がまだ集中していないようなときに
も、真っ先に、じっと集中して始めます。
構文を覚えてテストするという、このクラスが
始まった一番初めの頃には、いつも一番で
終わって、一番早くに帰っていました。
このクラスは、出来た生徒から帰ることが
できるようにしています。
だから通常の授業時間が終了しないうちに
帰る生徒もいました。
最近は量も多くなったせいか、なかなか
時間通りに帰るのは難しくなってきました。
終わらない生徒は、授業時間を延長して、
3時間、4時間ぶっ続けでやりますが、それでも
仕上がらない場合も多いのです。
ということで、最近は、リン君としても、早くに
切り上げるのはとても不可能になってきています。
現在では一番早い人でも、ようやく終業時間
一杯までかかるというのがほとんどです。
普通の生徒は、追加1時間半かけて、ようやく
最後までたどり着くといった状態です。
今はややハードかもしれませんが、この授業を
1、2カ月続けたいと思っています。
さて、リン君の話に戻りますが・・・彼は
自分の書いた解答には自信を持っています。
だから、ピーンと✕をつけられると、さも怪訝そうな
顔をします。
他の生徒は、ピーンと言われた瞬間に、
「あっ、間違った」と頭を掻きながら、さっさと引き下が
ります。
でも、リン君は自信があるのでしょうか、
「自分は間違っているはずはない」といった様子で、
じっと立ったまま、なかなか引き下がりません。
おそらく内心はとても悔しいんだろうと思います。
じっと立ったまま、首をかしげ、自分の解答用紙を
しばし眺めて、やっと「そうか」と言ったようすで自分の
席に戻ります。
彼は1学年上のクラスにいますから、普通の一年生
のクラスにいるのと違って、ときには絶対に一番である
とは限りません。
そして、そのことが彼にはとても大切な経験だと思い
ます。
やはり、同学年の中でのように、いつも一番では
ありえないのだと感じることが大切なことなのです。
世の中には、思いもよらぬほど優れた人がいます。
小さな世界で天狗にならず、謙虚さを身に着ける
良い機会だと思います。
謙虚な人間は大きく成長するし、また、愛される人にも
なると思います。
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