絶対はありえない

リトルアメリカ

2016年06月11日 11:51

 高校1年生のリン君は1番でありたいといつも

思っているように感じられる態度です。

 そのことは非常にいいことです。だから、

いつも最初から真剣に覚え始めます。

 他の生徒がまだ集中していないようなときに

も、真っ先に、じっと集中して始めます。


 構文を覚えてテストするという、このクラスが

始まった一番初めの頃には、いつも一番で

終わって、一番早くに帰っていました。


 このクラスは、出来た生徒から帰ることが

できるようにしています。

 だから通常の授業時間が終了しないうちに

帰る生徒もいました。

 最近は量も多くなったせいか、なかなか

時間通りに帰るのは難しくなってきました。

 終わらない生徒は、授業時間を延長して、

3時間、4時間ぶっ続けでやりますが、それでも

仕上がらない場合も多いのです。

 
 ということで、最近は、リン君としても、早くに

切り上げるのはとても不可能になってきています。

 現在では一番早い人でも、ようやく終業時間

一杯までかかるというのがほとんどです。


 普通の生徒は、追加1時間半かけて、ようやく

最後までたどり着くといった状態です。

 今はややハードかもしれませんが、この授業を

1、2カ月続けたいと思っています。


 さて、リン君の話に戻りますが・・・彼は

自分の書いた解答には自信を持っています。

 だから、ピーンと✕をつけられると、さも怪訝そうな

顔をします。

 他の生徒は、ピーンと言われた瞬間に、

「あっ、間違った」と頭を掻きながら、さっさと引き下が

ります。

 でも、リン君は自信があるのでしょうか、

「自分は間違っているはずはない」といった様子で、

じっと立ったまま、なかなか引き下がりません。

 おそらく内心はとても悔しいんだろうと思います。

 じっと立ったまま、首をかしげ、自分の解答用紙を

しばし眺めて、やっと「そうか」と言ったようすで自分の

席に戻ります。


 彼は1学年上のクラスにいますから、普通の一年生

のクラスにいるのと違って、ときには絶対に一番である

とは限りません。

 そして、そのことが彼にはとても大切な経験だと思い

ます。

 やはり、同学年の中でのように、いつも一番では

ありえないのだと感じることが大切なことなのです。

 世の中には、思いもよらぬほど優れた人がいます。

 小さな世界で天狗にならず、謙虚さを身に着ける

良い機会だと思います。

 謙虚な人間は大きく成長するし、また、愛される人にも

なると思います。


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