「学問のすすめ」のススメ ~ユニークな発想

リトルアメリカ

2017年02月12日 16:14

 誰もがよく知っている、桃太郎の鬼退治の話について、

『学問のすすめ』の中で、彼が言うには

「鬼が島の鬼は、誰に迷惑をかけているわけでもないのに、
 鬼が持っている宝物を取りに行った桃太郎たちは盗人だ」

というのです。

 私たちもおとぎ話だから主人公の桃太郎のすることを、

当然良いことと認識しているところがあって、物事はよく

考えて、偏見をすてて、公平に判断する目を持つことが

大切だと言っているのはとてもおもしろいですね。

これを彼は自分の幼い子供たちに教えたそうです。


 他にも、四十七士で名高い赤穂浪士の討ち入りを、

江戸時代ではあっても、私刑として法を犯していると

切り捨てています。

 当時の感覚からすると非常に新しい考え方で、

人々は大いに驚いたことでしょう。


 でも、福沢諭吉は自分が考えたことを古い因習に

とらわれずに正直に書いたのです。

 江戸時代の古い考え方に固執していて、本心を

言うのに、まだ勇気を必要とした時代でしたから、

このように自分を解放した意見を披露した諭吉に、

人々は大いに鼓舞されたことでしょう。


 そして、彼が自分の信じたことを権力に頼らず、

成果を上げつつ、生きてきた… その生きざまが、

人々に勇気を与えたと言ってもいいと思います。

 それが、人々に希望を与え、『学問のすすめ』が

ベストセラーとして大いに読まれた最大の理由で

あるように思えます。


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