情報は大切

リトルアメリカ

2017年06月09日 23:26

 第二次世界大戦のときのことです。

 日本は、参戦するかどうか迷っていた時期…、当時、

ドイツの機甲師団はフランスを席巻し、さらにソ連を粉砕

して、ほとんどモスクワに迫っていた時期でした。

 日本国内では、このチャンスに乗じて、日本も参戦

すべきだという意見と、慎重に対処すべきだという意見が

対立していました。


 そして、とうとう積極論が勝って、参戦に決定し、

連合艦隊はハワイ奇襲に向かっていました。

 しかし、山本五十六連合艦隊司令長官は、日米交渉に

一縷の望みをかけて、「もし、交渉が成立すれば、ただちに

引き返すよう」訓示していました。

 もちろん、すでに発進している艦隊にとって、急に引き

返すというのは、至難のことだったのです。

 ある指揮官から「いったん、発進した艦隊を引き返させる

のは、隊員の士気にかかわることであり、出来かねます」

という意見具申がありました。

 山本は「そんな指揮官は直ちに職を解く」と言って、引き

返すことを約束させたと言われています。


 ここまではいいのですが…、問題は、その後です。

 実は、ドイツ軍は12月5日に、ソ連の反撃を受けて、

一挙に敗退していました。

 この情報はおそらくスイスあたりの外交筋を通して、

日本にも伝わっていたはずです。

…にもかかわらず、日本は12月8日に真珠湾を攻撃し、

太平洋戦争に突入するのです。


 この戦争で何百万人が死んでいったということを思うと、

情報がいかに大切だったか…と言う話です。


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