綾ちゃん。
彼女がリトルに初めて来た日のことは
よく覚えています。
彼女が高校二年生の頃です。
いくら勉強しても成績が上がらずに
悩んでいた彼女は、友達の紹介でリトルに
話を聞きに来たのです。
私の話を、うん、うん、と頷きながら、
真剣に聞くその眼差しに、この子は、
大人だなと感じました。
じっくり話を聞いた後は、ぱっと決断!
「私、やります!頑張ります!」
初日から、これも彼女らしかったよなあ、
と約三年間彼女と過ごした今、思い出して
感じるのです。
意気込んで勉強を始めた彼女でしたが、
誰よりも一生懸命勉強しているのに、
成績はなかなか上がりませんでした。
まずは、知識を身につけること。
英語であれば、単語を覚えることが
大切なんだ。
リトルのその考え方に納得し、信じた
彼女は、鬼のように覚え始めました。
リトルで行う賞金レースは、出題範囲が
決まっているので、根性のある人が努力で
優勝できます。
綾ちゃんは、いつも全力で取り組み、
いつも高得点をとり、みんなに認められる
存在でした。
でも、あまりに国語力が足りないために、
知識がなかなかつながっていかなかった
のです。
持っている知識を使いこなせない状態が
続き、模試では結果がでませんでした。
私たちは、ずっと彼女を励まし続けました。
大丈夫、必ず、あなたの成績は上がるよ。
あなたのように、努力を続けていれば、
きっと、きっと上がるからね。
信じて続けようね。
私たちがついているからね、大丈夫!
私たちは模試の度に、祈るような気持ち
だったのです。
「今度こそ、今度こそ、綾ちゃんの成績が
上がりますように!」
さすがの彼女も、嫌になって勉強を投げ
出したくなるのではないか、実はそう心配
したことが何度もあります。
でも、彼女は我慢し続けたのです。
けっして腐らず、
いつも健気に、
コツコツ努力を続ける姿に、
本当に頭が下がる思いでした。
綾ちゃんは、
その勉強に対するひたむきさと
いつでも、誰に対しても親切で、
正直で、誠実なところから、
リトルの生徒みんなから尊敬され、
愛される存在でした。
成功する人は、成功するまで
やめなかった人。
綾ちゃんと一緒に過ごして、私は
本当にそうだなあ、と思います。
2月24日、綾ちゃんから電話が
かかってきました。
「先生、合格してました・・・」
綾ちゃんらしからぬ、小さな震える声
でした。
「よかった!本当によかった!
おめでとう!私の後輩だね、
ほんとによかった」
今までの彼女の苦労を思い出しながら、
そう言いましたが、きっと、私の声も震えて
いたと思います。
綾ちゃん、あなたと出会えてよかったよ。
本当にありがとう。
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