前兆を見逃さず、決心する…Remember Midway ……クイズの答えの続き―その⑤

リトルアメリカ

2022年02月06日 18:35

司令官である南雲忠一中将の悩みに悩んだ

末の命令で、一度積み込んだ魚雷を陸上

爆弾に積み替え、そして、再度、魚雷に

積み替えを終えて、いよいよ 一番機が

赤城の甲板を離れようとした瞬間…


…敵のドーントレス急降下爆撃機が襲って

きて、その一発が赤城の甲板で破裂します。

その瞬間、艦上で発艦しようとしていた

すべての飛行機が破壊され、積んでいた

魚雷にもまた誘発して、瞬間に艦上は火に

包まれるのです。

 まさにこの瞬間、南雲中将も、参謀長で

ある草鹿少将も、いやここにいたすべての

将兵が、「えっ、これ何」と――ぞっとして

背筋の凍る思いがしたに違いありません。

思わず目をつぶって、今見ていることが

本当なのかーー納得するのに時間が

かかったに違いありません。


 本当は何度も何度もこの失敗を呼び

起こすような兆候があったはずなのです。

珊瑚海海戦でも、空母翔鶴に爆弾を受け、

かろうじて沈没は免れたとしても、多くの

飛行機と熟練の搭乗員を失い、そのため

瑞鶴、翔鶴がミッドウェーに参加できな

かったこと。また日米の索敵能力の差は

明らかだったこと。…にもかかわらず、

日本は自軍の力を慢心して、細かな

前兆を見逃していたのです。

 そしてこのような失敗は一瞬にして

やって来るのです。

 本当に一瞬にして、今までとはまったく

違う光景となるのです。


 共通テストを受けて帰ってきた生徒が、

「共通テストではちょっと失敗して」という話

をよくしています。しかし、失敗などありま

せん。その点がその人の実力なのです。

おそらくそれまで何度も、前兆があった

はずなのです。そのたびに本当はもっと

点が取れたはずだと自分に言い聞かせて、

その場をごまかしてきたのです。そして

その点でしかなかった今でもまだ…

「いや自分はこんな点のはずがない。
 もっと取れるはずだった、あれはただの
 失敗だった。」

と言うようだったらーーいつまでも自分の

決心をつけないままで終わってしまいます。


 この話を高校2、3年生のクラスでしました。

 3年生は後1か月もありません。しかし、

2年生はまだ1年もあるから大丈夫と思って

いるようでした。

 しかし、考えてもみてください。あなたが

現状を見て、今ここで決心しなければ、

1年であろうと1か月であろうと何の変りも

ないのです。このままでは、共通テストに

まで行って、そこではっと背筋の凍る思いを

することに変わりはないのですよ。

 だからこそ今決心しなければならないの

です。




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