ロシアのウクライナ侵攻について 今、私たちが考えなければならないこと

リトルアメリカ

2022年03月10日 10:39

 今、ロシアがウクライナに侵攻して

います。毎日テレビを見ながら、ものすごい

怒りを覚えています。多くの家が破壊され、

多くの人が殺されて行くのをただ見ている

だけで何もできないことに、どうしようもない

虚しさも感じています。こんなことが本来

許されていいはずがありません。どうかして

彼らを助ける方法はないのでしょうか?


 もちろん他のヨーロッパの国々も何とか

助けたいという気持ちで満ちているようです。

 しかし、プーチンが「核を保有しているロシア。

に反撃を試みるなら、我々はそれなりの対抗

処置を取る」という恫喝のせいで、どの国も

本格的に手を差し伸べられないのです。


「自分は核を持っているから、他の国が兵を
 出すのなら、核も使いますよ」

といった脅しが通用するのなら、核兵器を

持てば、どのような不法なことをしても、他の

国は手出しできないということになります。

 要するに、どんな不法な行為をしても、

誰からも制裁を受けずに、不法行為が

まかり通るということになるのです。


 ということは―—もし日本に核を持つ他の

国が侵攻して来たとしたら、誰も助けては

くれないということです。

 何年か前のことでした。授業中、生徒たちに

「もし国が侵略されたら、あなたたちは国を
 守るために戦いますか」

という質問をしたことがあります。そのとき

ほとんどの生徒が「逃げる」と答えたのです。

 そこで「どこに逃げるの?」と聞いたら、

「オーストラリアに逃げる」と答えた生徒が

多かったのです。


 でも考えてみてください。もし日本という国

がなくなったら、日本の円は紙切れになり、

お金もなく、食料もなく、暖房もなく、まったく

何も頼るものもないままで、流浪することに

なるのです。つまり難民としての生活が

待っているということです。

 さらに、兄弟や両親をそのままにして、

あるいは仲のいい友達を置いてきて、

自分だけ助かるというということです。

 その人たちの命や、生活はどうなるで

しょう。


 私が今度のことで一番感銘を受けた

ことは、ウクライナでは、多くの人が子供や

妻を安全な場所に移した後、ロシアと戦う

ために再びウクライナに戻っていくという

事実です。自分の国を守るために、危険を

顧みず、自国に戻るという人たちを見て

いると、思わず目頭が熱くなります。


 今までに「自由をまもるために」いかに

多くの人命が失われてきたことか?

 フランス革命にしろ、アメリカの独立戦争

にしろ、人々が求めたのは「自由」でした。

 今の日本人はあまりに自由に慣れ切って

いるので、その大切さを忘れてきています。

それを平和ボケと呼んでもよいと思います。


 しかし、今度の例で分かるように、自由と

いうのは、それを守るにはどんなに多くの

コストがかかるかということです。自由とか

平和は与えられるものではなく、命をかけて

勝ち取るものだということを教えてくれる

良い例です。今私たちはただ「戦争は嫌だ」

というのではなく、どうしたら「この自由な国」

を支えられるかを考えなくてはならない時期

に来ていると言えるのではないでしょうか?


 人間が生きるのに、「自由」ということが

どんなに大切か私たちは知らなくてはなりま

せんね。

 そして、今、せめて私たちに何ができるのか

考えて、少しでも助けになるのであれば、

手を差し伸べたいと思うのは私だけではない

と思います。いかがですか。




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