2012年11月02日

中学生の勉強の目標は?

多くの中学生に「高校のことも全部やりましょう。」といっても、

ほとんどの生徒がそこまでやりたくないという気持ちを持っています。

もし、その子が本気になれば、必ずできるのに・・・、

 

普通の中学生は今の学年の成績がすごくよければ、それ以上のことは望まない、

いや、少しは望むが、もし、かなりの苦痛がともなうなら、

そこまでしなくてもいいのだという気持ちがあるようです。


たとえば、高校受験でも、高校に合格すればそれでいいと思っていて、

高校生と同じレベルの問題ができないとき、

「今の学年では一番だから、これでいいのだ。」といって自分を慰めるのです。

今、一番だからこれをキープしたいという気持ちが強すぎて、

そのことばかりにこだわり、すでに95点取れているのに、

さらに満点にしょうとして、中学の課程ばかりを何度も追及して、

勉強の幅を広げようとしない人がほとんどです。


しかし、これはあまりいい方法とはいえません。

中学の課程を出ないようにして、その範囲内のことばかりをして、そのことに満点を追求するより、

はやく高校の課程に踏み込んで、高校の分野の知識を増やすほうが、

長い目で見たとき、成績はずっと伸びるのです。

 
実は私も中学時代はそうでした。

すでに90点台はあるのに、さらに点を上げようとして、

何度も何度もおぼえなおした経験があります。

しかし、今、考えるとこのような勉強は無駄だったというのがわかってきました。

そのとき、そんな勉強より、高校にまで範囲を広げて勉強していれば、

高校になって落ちこぼれなかったのに・・・という後悔ばかりさせられます。

もし、この時間を高校にまで踏み込んで、

単語を2000語おぼえたり、関係代名詞もどんどんやっていたら・・・、

数Iだけでもひととおり終わらせておけば・・・、

高校ではけして落ちこぼれなかったと思います。


要するに、かなり難しいところまでやってみると、

中学の知識では難しかったと思っていた部分が、相当に簡単に思われてきます。

難しいところに慣れればなれるほど、以前の難しいと思っていた部分は簡単になってきます。

このことが一番大切なことであろうと思います。


しかし、現実は、多くの中学生が(ほとんど全員、といっていいと思いますが・・・)、

高校入試を最終目的とした勉強方法をとっている気がします。

高校入試はただの過程であり、その先に、本来の目標があるはずなのです。


中学で一番をとることよりも、高校で上位の成績をとり続けるにはどうすればいいのか・・・

このことを本来の目標にする必要があります。

高校になっても、成績が落ちなくて、だから勉強が楽しくできるというのが、

中学の勉強の目的であるべきです。

  
中学生にこのような気持ちを持たせるかどうかは、

お母さんの影響が大きいのです。もし、お母さんが、

「まず、高校受験でしょ」と言い過ぎると、

子供は高校に合格することが目標になります。


ところが、「最終目標は大学入試だから、それに向けた勉強が本当よ」と子供たちに語りかければ、

子供たちはそう考えるようになるのではないでしょうか。



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Posted by リトルアメリカ at 08:06│Comments(0)受験 勉強方法
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