2015年04月21日

東大の英語、京大の英語―入試問題の研究 の続き

 東大であっても医学部であっても、英語が勝負を決めるといっても過言ではありません。すでに出版しているフロウンうんち英単語帳やイディオム帳をはじめとして、リトルアメリカの教材の多くが手作りです。徹底して大学入試の過去問を研究した、いい教材がそろっています。東大京都一橋の過去問は20年以上研究しています。東大と、京大では、英語の勉強の対策は、まるで違ってきます。


 京都大学の英語の問題は、わずか3題、英文読解が2問、

それに英作文の問題です。

 出題は少ないので、こちらはあまり時間を気にすることは

ありません。

 むしろ精密に英文を読んでいく作業が大切になります。

 この京都大学が出題する英文は、異常に難しく、おそらく

普通の高校生にはとても読解できるようなものではありません。

 難しい哲学的な思考を要求される問題が出題されます。

 この英文を本当に高校生が読破できるのかと首を傾げたく

なる…そんな問題が多いのです。

 また、何年か前の出題ですが、「骨董品には、それが

古くなったときには、その味わいができ、また、木目や、

木肌には日に焼けた跡がにじみ出てきます。これらは

新しいものをわざと古く見せる偽物とは違う味わいがある」

という英文でした。

 この英文では、年輪とか、木のつやなどといった専門的な

単語が頻出しており、なかなかの難問でした。


 このような難問を高校生が読解するなどとは決して

思えません。

 おそらく、出題者は学生が読めないというのは

わかっていて、その読めない英文をどのように推測して

読破するのかを問うているのだと思います。

 これらの問題は英語の力を試すというより、いかに

推理するか・・・という『物を考える能力』をテストしている

のでしょう。


 さらに京都大学の場合、英作文の問題は異常に長く、

しかも、難しい出題です。

 この問題もわかりにくい日本語をいかに簡単な日本語に

変えて処理できるのかを問うている問題だと思います。

 したがって、すごい英語力よりも、日本語をいかに簡明に

できるかが解答に達する道であり、これもいかに思考を

めぐらすかを問うています。

 ようするに、京大の問題は、直接的な英語力を試すのでは

なく、知らないことにいかに対処しえるかを問う問題です。

 これは英語に限定するのではなく、物を考える能力を

どのように養っているのかを聞いています。

 だから、日ごろから、常に筋道のたった考えを養う以外に

対策はないということになります。


 ということで、東大と、京大では、勉強の対策がまるで

違ってきます


 東大では、前述のように、大量の英文をものすごい

スピードで読む必要がありますが、京大では

難しい英文をいかに考えるか、また難しい英作文を

いかに簡単な日本語に置き換えて、英文にするか

という練習をしていかなくてはなりません。

東大の英語、京大の英語―入試問題の研究 の続き
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Posted by リトルアメリカ at 23:42│Comments(0)
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