2016年06月03日

『暗記文法』を競争して覚える

 アラタとカムイはいつも一番前に座っています。

 この日は、アラタがカムイを一歩リードしていました。

 カムイは闘志をむき出しにして「お前なんかに負けて

たまるか」と叫びながら、頑張りますが、この日はどうも

アラタに追いつけません。

 カムイがちょっと席を外した隙に、私はアラタに

「おーい、アラタ頑張れ、追いつかれるな」と激励しました。


 本当にこの日は、アラタは元気いっぱいでした。

 ついに頑張り通して最後まで仕上げました。

 アラタが最後に持って来たのが、11時30分。

 本当によくやりました。


 普通、10時を過ぎるころになると、間違いひとつは

許すことにするのですが、この日は、アラタに対しては、

1個の間違いも許さないといった姿勢で対処しました。

 そのせいで、最後の部分は、同じところで2度も落ち

ましたが、それでも最後までやりあげたのは

――見事、見事。


 カムイは普段はすごく集中力がありますが、この日は

やや不調でした。

 でも、賞金に向けてやる気満々です。


 彼の面白いのは、私が“ピーン”といって不合格にする

たびに、
「先生、どうしてこんなたくさんの英文を全部おぼえて
 いるのですか」

と聞くのです。

―おいおい、カムイ・・・この教材は30年も前から、私が
 作って来たんだよ。だから覚えているのはあたりまえ
 なんだよ―

と言いたくなります。


 実はこの教材は、30年も前から、ずっと作り続けて

きました。

 多くの人が言っていまが、外国語の勉強で大事な事は、

英文を何度も声に出して覚えることです。

 だから、これらの文を覚えてしまえば、英語力は一気に

上がります。

 だから、今、授業でやっていることは本当に大切な

勉強なのです。

 ただ、この例文、初めは、2500個ありました。

 ところが、ある生徒が
「この数は多すぎます。とても覚えきれません」

と言ってきました。

 その子は頭もよく、そのうえ勉強もする生徒でした。

このような生徒が、この量は大変すぎるというのだから、

これは減らす必要があると考え、これを1000個に減らし

ました。ちなみに、この生徒は後に東大に合格しました。

 1000個の状態が、ずっと続いて、Q先生の頃も、

この数字でした。

 しかし、その後、さらにこの数を減らしてほしいという

ことで、現在は714個になっています。


 だから、私が覚えているのは当たり前なんだよ。

 ただ、今までに何度も改定してきたから、やや、

それらがごっちゃ混ぜになっているところがあります

けどね…。

『暗記文法』を競争して覚える
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