2016年06月11日

絶対はありえない

 高校1年生のリン君は1番でありたいといつも

思っているように感じられる態度です。

 そのことは非常にいいことです。だから、

いつも最初から真剣に覚え始めます。

 他の生徒がまだ集中していないようなときに

も、真っ先に、じっと集中して始めます。


 構文を覚えてテストするという、このクラスが

始まった一番初めの頃には、いつも一番で

終わって、一番早くに帰っていました。


 このクラスは、出来た生徒から帰ることが

できるようにしています。

 だから通常の授業時間が終了しないうちに

帰る生徒もいました。

 最近は量も多くなったせいか、なかなか

時間通りに帰るのは難しくなってきました。

 終わらない生徒は、授業時間を延長して、

3時間、4時間ぶっ続けでやりますが、それでも

仕上がらない場合も多いのです。

 
 ということで、最近は、リン君としても、早くに

切り上げるのはとても不可能になってきています。

 現在では一番早い人でも、ようやく終業時間

一杯までかかるというのがほとんどです。


 普通の生徒は、追加1時間半かけて、ようやく

最後までたどり着くといった状態です。

 今はややハードかもしれませんが、この授業を

1、2カ月続けたいと思っています。


 さて、リン君の話に戻りますが・・・彼は

自分の書いた解答には自信を持っています。

 だから、ピーンと✕をつけられると、さも怪訝そうな

顔をします。

 他の生徒は、ピーンと言われた瞬間に、

「あっ、間違った」と頭を掻きながら、さっさと引き下が

ります。

 でも、リン君は自信があるのでしょうか、

「自分は間違っているはずはない」といった様子で、

じっと立ったまま、なかなか引き下がりません。

 おそらく内心はとても悔しいんだろうと思います。

 じっと立ったまま、首をかしげ、自分の解答用紙を

しばし眺めて、やっと「そうか」と言ったようすで自分の

席に戻ります。


 彼は1学年上のクラスにいますから、普通の一年生

のクラスにいるのと違って、ときには絶対に一番である

とは限りません。

 そして、そのことが彼にはとても大切な経験だと思い

ます。

 やはり、同学年の中でのように、いつも一番では

ありえないのだと感じることが大切なことなのです。

 世の中には、思いもよらぬほど優れた人がいます。

 小さな世界で天狗にならず、謙虚さを身に着ける

良い機会だと思います。

 謙虚な人間は大きく成長するし、また、愛される人にも

なると思います。

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