2016年08月21日

気持ちを伝えること

「どうせ自分は成績が悪いんだから、どんなに勉強しても、
 あんな成績のいい人になれるはずはないと思っていた」

と、勉強しない生徒のほとんどがいう言葉…それについて…

・・・一番に思い出す生徒がいます。


 彼のお母さんが彼を連れてきた日のことです。

 帰り際に、「もし、この子が勉強するようになったら、

それこそ、先生は日本一の先生です」と言い残して

帰って行きました。


 たしかに、その言葉通りに、彼は勉強しませんでした。

 いや、むしろ彼は勉強するということに、反感さえ持っている

ようすでした。

 いろいろ話しかけようとしても、「話しかけてくれるな」とでも

言いたげに、私たちの話に耳を貸しませんでした。


 そんな彼が勉強するようになり、ついには明治大学に合格して

行きました。

 その報告に彼は自分が卒業した高校に行ったのです。

 報告を受けた先生は大いに驚いて

「是非、君がどんな風に勉強したのかを全校生徒の前で、話を
 してもらいたいものだ」

と言ったそうです。

 また、中学校に報告に行ったときにも、担任だった先生は、

彼の合格の話を聞いて、しばらく押し黙った後に、

「僕は人間の見方を変えなくてはいけないな」

と言ったというのです。


 彼は高校入試にも失敗していましたから、先生が

「この子が勉強するはずがない」と思ったとしても当然だった

のです。

 そして、そんな生徒が急に勉強に目覚めて、大学に合格した

というのですから、その先生にとっては、あり得ない奇跡だった

のでしょう。


 それほどだった彼に、私は合格した後、

「どうしてあんなに初めは勉強しなかったんだ。勉強の話を
 しようとしたら、むしろ腹を立てるようなようしだったのは、
 一体何故だったのか」

と聞いてみました。

 すると彼の答えは

「僕みたいな人間がどんなに勉強しても、南校の生徒や、北高の
 生徒と対等になれるはずがないと思っていたんですよ」

という答えでした。


 このような生徒には、「やればできるのだ」という気持ちを伝える

ことが一番なのです。

「あんたもやれば必ずできるようになるんだよ」と伝えることが

もっとも大きな勉強の動機づけになるのではないかと思います。

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