2017年12月07日

用心しなければならないこと

 日馬富士が暴力事件で引退することになりました。

 ここ最近は、どのTV局でもこのニュースで持ちきり

でした。

 この事件について、貴の岩の診断書が報道されて、

多くの人が「これはひどい。ただ殴っただけではないの

ではないか」という印象を強く持ったことに違いありま

せん。

 そして多くの人が貴の岩に同情的になったのも

うなずけることです。


 ところがです。

 日馬富士が早々に引退宣言をしてしまいました。

 するとこのことをきっかけに、急に「そこまでしなくても」

と日馬富士に同情的な意見が出て来ています。

 「もちろん日馬富士が悪いのは確かだけど、でも

引退するとなると可哀想ではないか」という気持が人々の

中に湧き始めているようです。

 人間の気持ちというのは面白いですね。

 昨日まで非難されていた人が、あるひとつのことを

きっかけに急に旋回してしまって、まるで磁石の軸が

ひっくり返ったように、善人へと向きを変えてしまうのです。

 もし日馬富士が引退を渋って、ぐずぐずしていたら、

世論はこれでもかこれでもかと日馬富士を非難し続けた

でしょう。

 どうしてこのように急激に人々の気持ちが変化して

いったでしょうか?


 こうなると次には「ここまでしなくても」と貴乃花に対する

非難が大きくなって行くはずです。

 よく考えると、これまで非難される側にいた日馬富士が

同情されるようになり、これまで被害者の側にいた貴乃花

親方が非難される側に立つということになるのです。


 この現象はまことに奇妙です。

 元々、何ら非難されるような原因を作ったわけではない人

が非難されるとしたら――それはやや変ではないかと思える

のです。


 しかし――これが世論であるとしたら、世論とはかくも

当てにならないものだとしか言いようがありません。

 そんな世論を当てにしなくてはならないのが民主主義の

根本であるとすれば、果たして民主主義とは正しいことなのか

と疑わざるをえませんね。

 それとも、これは日本に限ったことなのでしょうか。

 法律に基づいた国であれば、法に触れているかどうかが

根本にあって判断されるべきで、興味本位の言い方をする

TV、新聞、週刊誌のようなマスコミにあおられ、振り回される

のは、考えさせられる問題だと思います。

 皆が「右に習え」と言う風潮こそ、大いに用心しなければ

ならないことです。

 マスコミには、感情的で偏った報道をする危険性がある

ということを、常に意識しておかないといけないのです。

用心しなければならないこと
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