2017年10月28日

本気で大人としての話をする

 私たちの仕事は、もちろん勉強を教えること

でもありますが、それよりももっと大切なことは、

生徒をやる気にさせることです。


 最近では、サッカーばかりしている高2のS君

を呼んでひざ詰めで話をしました。

 こんな場合、大切なことは、本気でその子と

大人としての話をすることです。

 もちろん愛情を持って。


 永い間一人の生徒を見ているのと、その生徒の

タイミングというものがあります。

 「今だ!」 という時機があるのです。

 初めは結構抵抗していたS君も、話を進めていく

うちに、これは真剣に考えなければならない問題

なのだ…と感じはじめたようです。

 今までとは表情も変わって、真面目に自分の

希望を語り始め、そのためには勉強する必要がある

ことを納得したようです。


 最後には明るい顔で、これからの計画を自ら決めて

行きました。

 それは、単語を一冊ずつ一週間で仕上げて行く

という計画です。

 一冊の単語量は約1,000単語、それを3冊仕上げる

ということで、今週はもう2冊目を仕上げました!

 彼にとっては結構大変なことですから、今後の彼を

見守りたいと思います。

 これが仕上がれば、S君と一緒にまた次の計画を

立てて行くつもりです。


 人は誰かに叱られるから勉強をするものでは

ありません。

 「勉強することで自分の人生は変わるかもしれない、

  自分の希望する人生を実現するのに

  勉強が必要だ」

と感じれば、自ずから始めるものなのです。

 そこに無理があってはいけません。


 一人一人の生徒が抱えている状況は様々です。

 それを理解し、心を開いて話をする。

 話がうまくできれば、もう大きな問題はありません。

 自らが望むことに向って進むからこそ努力もするし、

忍耐も出来るのです。

 これが私たちの一番大切な仕事であり、また

楽しみでもあります。


 そのS君が、約束の日に単語のテストを受けに

やって来て、普段は他の先生に採点してもらって

いるのに、わざわざ結果を見せるために、ひざ

詰めで話をした由紀子先生を探して回るのです。

 由紀子先生に約束したことを果たしたいという

彼の想いだと思います。

 この関係は大切です。

 誰かに認めてもらいたい…という想いから、人は

何かに取り組むものなのですから。


 「頑張れS君。 君を応援しているからね。」


 いつかS君が、「あの時勉強をしてよかった!」

と言う日を夢見て、これからも見守りたいと思います。

本気で大人としての話をする
本気で大人としての話をする リトルアメリカ教育センター 中津校地図はこちら 
 https://twitter.com/LittleAmericaON       大分校地図はこちら  






ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村



同じカテゴリー(リトルアメリカ)の記事画像
あの子は家では全然勉強しないらしいのに…
認めることから本当の勉強は始まります
今のことにいっぱいいっぱいで…となる前に…
うちの子は、まだ「勉強するくせ」がついてないんです…と悩むお母さん
…だからこその、真剣さ!
本を読むのに慣れていない子にとっては……
同じカテゴリー(リトルアメリカ)の記事
 あの子は家では全然勉強しないらしいのに… (2024-03-26 00:04)
 認めることから本当の勉強は始まります (2024-03-21 23:50)
 今のことにいっぱいいっぱいで…となる前に… (2024-02-28 00:18)
 うちの子は、まだ「勉強するくせ」がついてないんです…と悩むお母さん (2024-02-22 23:21)
 …だからこその、真剣さ! (2024-02-11 01:02)
 本を読むのに慣れていない子にとっては…… (2024-01-31 00:33)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。