2018年09月09日

「僕は訳ならできるのに」と言います が……-英文読解の授業のときに

 英文読解の授業中によく、大意を言わせようと

するのですが、多くの学生が「訳してもいいですか」と

言います。

 どうも大意をつかむことが難しいようで、

「僕は訳ならできるのに」と言います。

 あるいはまた、大意を言っているつもりが、文の

一番初めと、最後のほうを訳している学生が多いのに

驚かされます。


 要するに、文全体の意味を抽出するのではなく、

ただひたすら英語を日本語に置き換えるだけの

作業をしているといっても過言ではないような気が

します。

 『訳す』ということは…英語の単語を日本語に置き

換えるのではなく、『全体の意味を理解し、それを

もっともよく言いあらわす日本語を当てること』です。



 このように置き換えるだけの作業をしている生徒

には、よく「それでこの文についてどう思うの?」と

意見を聞きます。すると、ほとんどの生徒が

「何も感じない」と答えるのです。

「ほとんどの文は、初めに一般的な意見を述べ、次に
 その作家が言いたいことを述べているはずだ。
  当然ながら、賛成とか反対とかの意見がある
 はずじゃないか…」

とそそのかしても、ほとんどの生徒は何の意見も

言わないのです。


 もちろん現在の教育が何も考えさせないで、

ただ従うことばかりを要求していて、生徒たちの

『自分の意見を持つ力』が弱くなっているという事実

もあると思いますが、英語の場合、それ以上に、

実際意見を述べるほどその文章の内容を解釈

できていないというのが真実ではないでしょうか。


 こういった弊害は一体どこからくるのか…

それは英文を速く読めないということからくるのだ

と思っています…

「僕は訳ならできるのに」と言います が……-英文読解の授業のときに
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