2022年03月09日

今週のクイズ Who am I ? の答え

 最後の一振りが厚い岩に小さな穴を

穿った。菊池寛の「恩讐の彼方に」の一節は

こんなふうだったと思います。何しろ何十年

も前に読んだ本ですから、間違っていると

思いますが、印象としてはこんな文だったと

思います。

 おそらく蝋燭の光はあったのでしょうが、

暗い中にその小さな穴を通してさっと陽が

差し込んできた。そしてその光が2人の

辛苦を照らし出したといったような、内容

だったと思います。

 そんな感じを英語にしてみました。

 とにかくこの本が出版された当時は

大きな反響をよんで多くの人に感銘を

与えたのだと思います。

 しかし最近はこの話を知っている人が

少なく、授業中にこの話をしてもほとんどの

生徒が知らないといってあまり興味を示し

ませんでした。

 本当は多くの人に「青の洞門」を知って

もらいたいと思っています。およそ300m

のトンネルを30年かけて、たった一人で、

しかも金槌とノミだけで掘ったというの

です。考えるだけで気の遠くなる話です。


 この間の苦労に比べれば、あなたたちの

受験の苦しみなどは瞬間目を瞬きさせた

ほどの不具合さではありませんか。

 300mを30年ということは、1年に

たった10メーター進んだということです。

 1ヶ月かけて、約1メーターということに

なります。

 毎日同じ場所に座り、ほとんど進む

こともない仕事を続けられるには、余程

強靭な意志がなくてはできるものでは

ありません。当時はこの峻険な岩山には

岸壁に沿った細い山道しかなく、たびたび

旅人が道を踏み外し、下の川に落ちて

死ぬということがあったといわれてい

ます。今もその道が残っていますが、

そこに上ってみると、「なるほどこの

ような道なら、足を踏み外すことも

ありえるなー」と実感します。しかし

それにしてもただそんな善意のみで

このような難事業を続けられたのか

という疑問が残ります。それで菊池寛は、

この主人公は人を殺すなどの非道を

繰り返してきて、その深い悔恨の気持ち

で始めたのではないかという筋立てに

したのでしよう。

 そして彼に殺された人の子供だったか、

よく覚えていませんが、その血筋の人が

彼に復讐するためにやってきます。

 しかしその人もまた彼のひたむきな

姿に感動して彼を手伝うことになり

ます。だから最後に完成したとき、この

2人だけが洞窟にあり、2人はともに

手を取り合って喜び合うというのです。

そこには復讐という怨念をはるかに

超えた清らかな人間の善意がある

というのです。ということで

『恩讐の彼方に』という作品になって

います。


 この作品みなさんに是非読んで

もらいたいと思います。そして是非

「青の洞門」に行ってみてください。


今週のクイズ Who am I ? の答え

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2019/11/15
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