2017年12月09日

『排除します』という発言

 急激に人々の気持ちが変化していくようなことは、

実は他にも最近、起こっています。

 それは東京都知事である小池百合子氏の選挙での

発言です。

 彼女の言ったたった一言が、選挙の流れを一気に

変えてしまいました。

 彼女が 『排除します』 と言った一言が、今まで彼女を

支持して来た人の心に 「あれっ、小池さんてこんな人

だったの?」 という疑問を持たせることになってしまった

ようです。


 もし彼女がこの一言を言っていなかったら、今頃は

彼女の率いる希望の党が安倍政権を死滅に追いやって

いたかもしれません。

 少なくとも安倍政権が続いているということはなかった

はずです。

 希望の党単独の政権ではなかったとしても、いくつかの

党が連立して、安倍首相の退陣が間違いなく起こっていた

はずです。

 いや――自民党も割れて、希望の党を軸とする大きな

政治集団が生じていたかもしれません。

 おそらく小池氏は、自民党を割って、新たな勢力を作り

出そうという構想だったのではないでしょうか・・・?

 とすればあの一言は、彼女にとってもかえすがえすも

残念な軽はずみの一言だったのでしょう。


 それにしても「排除」という発言は――いかにも強者が

他の人を下に見るといったニュアンスがあったのでしょう。

 この言葉を聞いた多くの人は「小池――図に乗るな」と

いった気持ちを持ったに違いありません。

――とはいえ、もしあの 『排除します』 という発言がなかった

としたら、多くのテレビは一斉に「政策も何もないただの

数合わせの集団だ」と非難していたに違いありません。

――勝つためには何をしてもいいのか――といった言葉が

テレビごく普通に語られていたはずです。


 あの発言は小池氏にとっては・・・今まで烏合の衆だと

言われて来た政界を、明確に整理するための心からの

素直な気持ちを表したものだったのかもしれません。

 彼女の気持ちの中には「これで政界もすっきりした形に

整理できる。有権者も何の迷いもなく政権選択が可能に

なったはずだ」 と胸を張る気持ちで言った一言だったの

でしょう。


 ところが、実際は・・・

 彼女の思惑とはまったく反対の結果を生んだのです。

 世論とはかくも微妙で扱いにくいものです。

 「このような世論を背景とする政治とは正しいのか」と、

今彼女は思っているはずです。

 とはいえ、今までの彼女はその世論の風をうまく読み

ながら選挙に勝って来たのですから仕方のない面もあり

ます。

『排除します』という発言
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2017/12/03
厳しい現実



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